After Detailer(ADetailer)の効果と検証 person編

ADetailer Effects and Validation.

最後のPersonを検証するにゃ。
Personについてはちょっとしたコツがあるにゃ。その設定についても解説するにゃ。

Personって直訳すると人物だけど今までの顔や手とどう違うのにゃ?
全部ひっくるめて綺麗になるのかにゃ。

そういう機能だと思うにゃ。
それじゃどんな風な違いになるのか検証してみるにゃ。
今回は全身を使った新しい画像をためしてみるにゃ。

How-To Guides

Step 1: 検出モデルの選択

ADetailer modelの選択肢に出てくる項目がそれぞれ検出モデルとなります。

検出モデルの種類

モデルからparson_yolov8nまたはparson_yolov8sを選択します。
今回は次の画像をベースにします。

検証のための元絵画像

試しに他の設定などは変えずモデルからparsonのみを選択して実行してみます。

Step 2: ADetailer(person)の適用

ADetailerのデフォルト設定値を適用した画像

あれれ。なんだか劣化してるきがするにゃ。
なんか無理やり画像を拡大して戻したような仕上がりにゃ。

そうなのにゃ。
ここがポイントになるのにゃ。
ADetailerは潰れてしまう小さな顔などをアップスケールして出来上がった画像を元のサイズに戻してるにゃ。
どうやら今回の画像のように元のサイズと同等にサイズを検出した場合は逆に小さくなってから元のサイズに戻ってるっぽいにゃ。
これは想像なんにゃけど引き延ばされてるのはそういうことだと思うにゃ。次の画像は検出結果にゃ。

ADetailerで検出した全身画像

たしかにしっかり人物として検出出来てるにゃ。
ほぼ画像いっぱいを認識してる状態なのにゃ。

この検出してる部分を更に大きくアップスケールしてから元にもどせば、顔と手の時と同じように綺麗になると推測するにゃ。
そのためには今まで触れてこなかったけど次の部分で設定するのにゃ。
ADetailerのInpaintを開くにゃ。

ADetailerを適用するコツの設定

ADetailerの中にある「use separate width/height」をクリックしてチェックします。
inpaint widthとinpaint heightにそれぞれアップスケールするサイズを設定します。
今回の元の画像は512×896で生成されているため、ここの部分で倍の値でアップスケールします。1024×1792にします。
設定が完了したら実行してみましょう。

ADetailerのコツを反映した結果画像

綺麗になったのにゃ。
ちょっときになってたのだけど、顔だけをアップスケールした時に顔検出部分のみが綺麗になってたから境界線があったにゃ。
人物と顔を同時にアップスケールすれば違和感がなくなるかにゃ?

おそらくそういう使い方をするものだと思うにゃ。
次はpersonとfaceを同時に使用した例にゃ。
ここにも重要なポイントが合って適用順があるから必ずタブの左から順に人物→顔また手にするにゃ。
ここを逆にすると顔のADetailer適用部分が最後に人物の処理で上書きされてしまって意味がなくなるにゃ。

Step 3: ADetailer(person+face)の適用

完成画像

仕上げのアップスケール前の段階でかなり綺麗な状態になったのにゃ。

大きな画像を作成する前段階で綺麗なほど最終的な仕上がりが良くなるからこれも必須の機能にゃ。
タブにそれぞれPerson,face,handを設定してあげるとよいにゃ。